ファッション・アルデンテ編集長の【あるでんて】です。
タンパク質の役割
タンパク質は、体を構成する重要な栄養素で、以下のような役割を果たします。
-
筋肉や臓器の構成
- 筋肉、内臓、皮膚、髪、爪など、体のあらゆる部分を作る材料になります。
-
酵素やホルモンの原料
- 消化酵素や代謝を調整するホルモン(インスリンなど)の材料となり、体の機能を正常に保ちます。
-
免疫力の向上
- 免疫細胞や抗体を作るために必要で、病気から体を守る役割を担います。
-
エネルギー源
- 炭水化物や脂質が不足したとき、タンパク質はエネルギー源として利用されます(1gあたり4kcal)。
タンパク質の摂取量と摂取方法
1. 必要なタンパク質量
摂取量は年齢・性別・運動量によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 成人男性:1日あたり 60g(目安)
- 成人女性:1日あたり 50g(目安)
- 運動をする人
- 筋トレをする人: 体重1kgあたり1.2~2.0g
- 持久系スポーツをする人: 体重1kgあたり1.2~1.6g
- 一般的な健康維持: 体重1kgあたり0.8~1.0g
例:体重60kgの人が筋トレをする場合
60kg × 1.5g = 90g のタンパク質が必要。
2. 1回の摂取量の目安
- 1回の食事で20~30gのタンパク質を摂るのが理想的。
- 一度に大量に摂るより、数回に分けて摂るほうが効率的(1回で吸収できる量には限界がある)。
効率よいタンパク質の取り方
タンパク質を効果的に摂取するポイントを紹介します。
1. 良質なタンパク質を選ぶ
タンパク質には 動物性タンパク質 と 植物性タンパク質 の2種類があります。
動物性タンパク質(アミノ酸バランスが良い)
- 肉類(鶏むね肉、牛赤身肉、豚ヒレ肉)
- 魚介類(サバ、鮭、マグロ)
- 卵(特に卵白は高タンパク)
- 乳製品(ヨーグルト、チーズ、牛乳)
植物性タンパク質(食物繊維も豊富でヘルシー)
- 大豆製品(納豆、豆腐、味噌、豆乳)
- ナッツ類(アーモンド、クルミ)
- 雑穀類(キヌア、オートミール)
ポイント:動物性と植物性をバランスよく摂るのが理想!
2. 効率的な摂取のタイミング
摂取のタイミングによって、効果的に筋肉をつけたり疲労回復を促進できます。
- 朝食(1日の代謝を上げる)
- 卵、納豆、ヨーグルト、プロテインなどを取り入れる。
- 運動後30分以内(ゴールデンタイム)
- 吸収の速い ホエイプロテイン や 鶏むね肉 などが最適。
- 就寝前(成長ホルモンの分泌をサポート)
- ゆっくり吸収される カゼインプロテイン や チーズ、ヨーグルト がおすすめ。
3. 効率を上げる組み合わせ
タンパク質をより効率よく吸収するための工夫も大切です。
ビタミンB群と一緒に摂る(代謝をサポート)
- レバー、豚肉、卵、納豆、バナナ
クエン酸と一緒に摂る(疲労回復を促す)
- レモン、酢、梅干し
炭水化物と一緒に摂る(筋肉の合成を促進)
- ご飯+魚
- パン+卵
- バナナ+プロテイン
必須アミノ酸とは?
タンパク質は アミノ酸 という小さな成分が結びついてできています。その中でも 体内で合成できず、食事から摂る必要がある9種類のアミノ酸 を 必須アミノ酸 といいます。
9種類の必須アミノ酸とその役割
- バリン:筋肉の修復やエネルギー供給
- ロイシン:筋肉の合成を促進、成長ホルモンの分泌を助ける
- イソロイシン:筋肉の回復を助け、持久力を高める
- リシン(リジン):免疫力を高め、疲労回復を促進
- メチオニン:肝機能の向上、髪や爪の健康維持
- フェニルアラニン:神経伝達物質の材料、集中力や記憶力を高める
- スレオニン(トレオニン):肝臓の働きを助け、成長を促す
- トリプトファン:精神を安定させるホルモン(セロトニン)の材料
- ヒスチジン:子供の成長に必要、神経機能をサポート
ポイント:必須アミノ酸は、バランスよく摂ることが重要 です。どれかが不足すると、タンパク質の利用効率が低下します。
良質なタンパク質を表す指標
「良質なタンパク質」とは、必須アミノ酸がバランスよく含まれているタンパク質のことです。これを判断するための指標が アミノ酸スコア です。
1. アミノ酸スコア
- 100に近いほど良質なタンパク質 であることを意味します。
- 1つでも必須アミノ酸が不足すると、その食品のスコアは下がります(リービッヒの最小律)。
アミノ酸スコア100の食品(理想的なタンパク質源)
- 卵
- 鶏肉、牛肉、豚肉
- 魚(鮭、マグロ、カツオなど)
- 牛乳、チーズ、ヨーグルト
- 大豆製品(納豆、豆腐、味噌など)
アミノ酸スコアが低い食品(単体では栄養バランスが悪い)
- 白米(スコア65)
- 小麦(スコア44)
- とうもろこし(スコア30)
ポイント:スコアが低い食品も、他の食品と組み合わせれば補える!
(例)「米+納豆」「パン+チーズ」などでアミノ酸のバランスを整える。
2. PDCAAS(消化吸収率補正アミノ酸スコア)
- アミノ酸スコアに加えて、どれだけ体に吸収されるか を考慮した指標。
- 最高値は1.00で、これに近いほど効率よく吸収される。
PDCAASが高い食品(1.00)
- 卵
- 鶏肉、牛肉、魚
- 牛乳、ヨーグルト
- 大豆(ただし、加工方法によって少し下がる)
ポイント:大豆はアミノ酸スコア100ですが、吸収率の関係でPDCAASは 0.91~0.98 に少し下がります。
タンパク質の桶の理論とは?
「タンパク質の桶の理論」は、リービッヒの最小律(桶の理論)をタンパク質とアミノ酸の摂取に応用した考え方 です。
桶の理論の基本(おさらい)
- 木の桶(おけ)に見立てた例え を使い、最も不足している要素が全体の能力を決める という考え方。
- 栄養学では「必須アミノ酸」のバランス を示す際に使われます。
タンパク質の桶の理論の仕組み
- タンパク質は 20種類のアミノ酸 からできています。
- そのうち 9種類は必須アミノ酸 で、体内で作れないため食事から摂る必要があります。
- この9種類のアミノ酸のうち、最も少ないもの(不足しているアミノ酸)が、体内でのタンパク質の合成を制限する。
- 例えると、桶の板がアミノ酸、水がタンパク質の合成能力 になります。
桶の理論のポイント
- 必須アミノ酸がすべて揃っていると、効率よくタンパク質を作れる。
- どれか1つの必須アミノ酸が不足すると、他のアミノ酸が十分あってもタンパク質の合成が制限される。
- 不足しているアミノ酸を補うことで、タンパク質の合成効率が向上する。
具体例:食事とアミノ酸のバランス
良質なタンパク質の例(アミノ酸スコア100)
アミノ酸スコアとは、「必須アミノ酸がどれだけバランスよく含まれているか」を示す指標です(100が理想的)。
食品 | アミノ酸スコア |
---|---|
卵 | 100 |
鶏肉・牛肉・豚肉 | 100 |
魚(マグロ・サケなど) | 100 |
牛乳・ヨーグルト | 100 |
大豆(納豆・豆腐) | 100 |
これらの食品はすべての必須アミノ酸をバランスよく含むため、単体で食べてもタンパク質の合成に制限がかかりにくい。
アミノ酸が不足しやすい食品(アミノ酸スコアが低い)
一方で、単体で食べると必須アミノ酸が不足しやすい食品 もあります。
食品 | アミノ酸スコア | 不足しているアミノ酸 |
---|---|---|
白米 | 65 | リジン |
小麦(パン・パスタ) | 44 | リジン |
トウモロコシ | 30 | トリプトファン |
単体ではスコアが低いが、他の食品と組み合わせることで補える!
アミノ酸不足を防ぐ食べ方(組み合わせの工夫)
不足しているアミノ酸を補う食べ合わせをすることで、桶の理論によるタンパク質合成の制限を防げます。
アミノ酸の相互補完(おすすめの組み合わせ)
不足しがちな食品 | 補う食品 | 例 |
---|---|---|
白米(リジン不足) | 納豆・豆腐(リジン豊富) | 「納豆ご飯」「豆腐味噌汁+ご飯」 |
パン・パスタ(リジン不足) | チーズ・牛乳(リジン豊富) | 「チーズトースト」「クリームパスタ」 |
とうもろこし(トリプトファン不足) | 牛乳(トリプトファン豊富) | 「コーンスープ+牛乳」 |
これにより、不足しているアミノ酸を補い、桶の短い板をなくすことで、タンパク質の合成効率を向上させることができる!
栄養学【⑤”タンパク質編”】まとめ
次回は、【コレステロール】について説明いたします。
みなさんも、お洒落なイタリア人のように、体系を健康的に維持しましょう。
それでは、また Ciao(チャオ)

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