ファッション・アルデンテ編集長の【あるでんて】です。
そんな疑問に答えます。
綿シャツしわのままはダサいのか?【結論】
結論
Yシャツをシワのまま着るのダサいです。
麻(リネン)シャツだけは、シワがあってもOK。
織柄は、ブロードが好ましいが、ツイル・ヘリンボーンでも可。
ただし織柄の入ったYシャツはTPOに注意する必要があります。
皺があるとくそダサいのでYシャツは絶対アイロン掛けるが
— WADE (@stingray7511) April 27, 2023
織柄とは(Yシャツ)
織柄とは、糸の組み合わせ(織り方)によってできる模様や柄のことで、プリントではなく、織り方そのもので表現された模様です。
織柄の役割
立体感や光沢感を与える(視覚効果)があります。
プリントでは出せない微細な陰影や光沢を生み、無地でも生地に表情が生まれます。
しかし、TPOに合った織柄を選ぶ事が大切で、織柄の種類によって、カジュアルな印象を与えてしまうので注意が必要です。
織柄の種類(ワイシャツ)
織柄の種類は多数ありますが、Yシャツで使われやすい織柄を紹介します。
ブロード(ポプリン)(平織り)

織りの特徴
【平織り】とも呼ばれる織り方は、”タテ糸とヨコ糸が1本ずつ交互に交差”させて編み込みます。
フォーマルシャツ、ビジネスシャツの定番として結婚式や重要な会議などは、ブロード(平織り)一択と言っても過言ではありません。
生地の質感は、均一でフラットな生地面で、非常に細い糸で高密度に織られ、表面はなめらかで光沢(艶)があり滑らかな手触りなのが特徴です。
シャツの(厚み・重さ)は、糸の『番手』によって変わります。
※番手とは
糸の太さを表す単位です。
「番手が大きい=細い糸」「番手が小さい=太い糸」というルールがあります。
これは、糸の太さを数字で表すときの一つの方法です。
番手の数字 | 糸の太さ | 例 |
---|---|---|
10番手 | 太い | デニム、バッグ生地など |
40番手 | 普通 | ワイシャツ、カジュアルウェア |
80番手 | 細い | 高級ドレスシャツ、ハンカチなど |
「番手が大きい=細い糸」ほど、フォーマル向きで、光沢がYシャツに綺麗な表情をもたらします。
ブロードの歴史
起源は、16〜17世紀のイギリスで発祥で、名称由来は、元々は幅広い(broad)布地を意味し、綿やウールで幅広に織られた平織り布の総称だったと伝えられています。
ポプリン(Poplin)の名称は、もともと羊毛と絹の混紡で織られた生地で、イギリスの「ポプリン教会の近くの村」から名前が来たとされる説もあります。
現代では「ブロード」とほぼ同義として扱われることが多いく特にシャツ生地では、ほぼ同じ意味です。
18〜19世紀の産業革命で、綿織物の大量生産が可能になると、ブロードはコットンシャツの定番生地となり、上品で耐久性もあるため、イギリスをはじめヨーロッパで高級シャツ生地として普及しました。
その後アメリカや日本にも、現代のビジネスウェアの基本として広まっています。
ブロードのメリットとデメリット
メリット
- 高密度で光沢があるため上品でフォーマル感が強い
- どんなスーツスタイルにも合う万能素材
- 適度なハリがある
デメリット
- シワになりやすく、こまめなアイロンが必要
- 通気性はやや劣るため、夏はやや暑く感じる
ツイル

織りの特徴
ツイルは、綾織(あやおり)という織り方で、タテ糸とヨコ糸が交差する位置をずらして織ることで、生地表面に斜めの畝(うね)ができます。
生地の質感は、しなやかで柔らかく、適度な厚みと光沢があり、斜めの織り目がうっすらと浮かび、見る角度によって上品なツヤ感が生まれます。
通気性は、平織よりやや劣ります。
ツイルの歴史
織物としての綾織自体は古代エジプト・ギリシャの時代から存在し、中世ヨーロッパでは、より丈夫でしなやかな衣類素材として発展しました。
18世紀末〜19世紀の産業革命で綿やウールのツイル織り生地が機械生産され、ヨーロッパ中に普及し、特にイギリスでは、ウールのツイル生地(例:カバリーツイル)がスーツ地の基本素材として確立しました。
20世紀以降、ドレスシャツ素材としても一般化し、ブロードよりややカジュアルですが高級感のある選択肢として人気があります。
ツイルのメリットとデメリット
メリット
- シワがつきにくい:忙しいビジネスマンにとって扱いやすい。
- 柔らかく肌触りが良い:着心地がやさしく、フィット感が高い。
- ほどよい光沢感:ブロードよりもナチュラルで控えめな艶。
- フォーマル〜カジュアルまで対応:色柄を変えれば幅広く使える。
- シワがつきにくく、アイロンがけが楽。形態安定加工との相性も良い。
デメリット
- 通気性はやや劣る:夏場は少し暑く感じることがある。
- 織り柄が目立つ場合がある:完全なフラットな見た目ではないため、超フォーマル用途(タキシードなど)にはやや不向き。
カルゼ

織りの特徴
綾織(ツイル)の一種で、タテ糸とヨコ糸を交差させて斜めの畝(うね)を出しますが、畝の角度が急(約60〜70度)で、畝が太く、はっきりしているのが特徴です。
生地の質感は、やや厚手でコシがあり立体的で、斜めの織り目が大きく強調され、光の当たり方によって濃淡がくっきり現れます。
手触りは滑らかですが、ツイルよりもしっかりとした生地感で、乗馬服(特に軍用の騎兵服)などにも使用されます。
カルゼの歴史
Kersey(カルゼ)は元々、軍服用として開発された、丈夫で高級感のあるツイル織物で、中世イングランドのKersey地方で生まれた厚手のウール織物の名称です。
「Cavalry Twill(カヴァリーツイル)」は騎兵(Cavalry)隊の軍服に使われたことに由来します。
19世紀後半〜20世紀初頭に、イギリスやフランスの軍服や乗馬服に広く使用され、実用性と威厳を兼ね備えた生地として人気になります。
戦後はファッション用途でも使われるようになり、重厚なスーツ地やシャツ地として選ばれるようになりました。
日本では「カルゼ織」として、ドレスシャツの高級素材として普及しています。
カルゼのメリットとデメリット
メリット
- 高級感・重厚感がある:光沢と立体感で見栄えが良く、ドレッシー。
- シワになりにくい:綾織構造かつ厚手のため、型崩れしにくい。
- 耐久性が高い:昔から軍服や外套などに使われるほど丈夫。
- 主役感が出せる:勝負服としての存在感あり。
デメリット
- 通気性がやや低い:織りが詰まっており、夏には不向き。
- カジュアル感が弱い:畝がはっきりしていて、軽快さはない。
- やや重い:ブロードやライトなツイルに比べると厚みがある。
ヘリンボーン

織りの特徴
綾織(ツイル)の一種で、斜め方向の畝(うね)を一定間隔で逆方向に切り返すことで、V字型の連続模様(ニシンの骨に似た形)を形成します。
生地の質感は、適度なハリと柔らかさを兼ね備え、柄の凹凸で立体感があり、光の当たり方によって上品な陰影と光沢が生まれます。
無地より表情豊かですが、ストライプやチェックほど主張せず、遠目では落ち着いた無地風にも見え織柄です。
ヘリンボーンの歴史
「Herringbone」は英語で「ニシンの骨」という意味で、織り柄が魚の骨のようなV字型の並びに見えることが由来です。
中世ヨーロッパ〜19世紀では、ヘリンボーン織はイギリスやフランスでウール地のスーツやハンティングジャケットに使われ、特に英国の貴族階級に好まれました。
20世紀以降は、綿や麻などの素材でも織られるようになり、シャツやコートの柄としても普及します。
現代では、フォーマル性を損なわない“さりげない変化”として人気が高い織柄です。
ヘリンボーンのメリット・デメリット
メリット
- さりげなく個性を出せる
無地に見えつつ織柄があるため、控えめな変化を加えたいときに最適。遠目には落ち着いた印象を保てる。 - フォーマルでも違和感がない柄入りシャツ
柄物シャツの中では最もフォーマル度が高く、ビジネスや結婚式などにも使用可能。 - 上品な光沢と陰影が生まれる
畝が方向を変えることで立体的な陰影が生まれ、高級感を演出できる。 - シワ・汚れが目立ちにくい
織柄の凹凸により、日常的な使用でも清潔感を保ちやすい。 - オールシーズン使いやすい
厚すぎず薄すぎず、さまざまな季節・素材に応用可能。
デメリット
- 完全な無地よりややカジュアルに見えることがある
特に公式な場(タキシード着用の場など)では、ブロードなど無地感の強い生地が求められる場合もある。 - 柄の幅や主張によってはビジネス向きでなくなることも
ヘリンボーンのピッチ(柄の幅)が広いと、ややカジュアル寄りに映ることがあるため注意が必要。
バスケット

織りの特徴
平織の一種で、縦糸と横糸を2本以上まとめて織ることで、まるで「かご(バスケット)」のような格子状の模様と立体感が出るのが特徴です。
生地の質感は、ざっくりとした、やや粗めの織り感で、少々の厚みと凹凸があり柔らかく通気性が高いです。
織柄がはっきり見え、カジュアルな印象があるので、カジュアルシャツ、夏用のビジネスシャツ、オックスフォードシャツなどに多く用いられます。
バケット織の歴史
織りの基本として古代から存在していた技法で、特に中世ヨーロッパではタペストリーや生活布に応用されてきました。
19世紀後半以降、アメリカのアイビールックや英国の学生服文化の中で、オックスフォードクロス(=バスケット織の代表例)がシャツ生地として普及し、現代では、ビジネスカジュアルやカジュアルシャツの定番織柄として定着しています。
バケット織のメリット・デメリット
メリット
- 通気性が良く、着心地が軽やか
空気を含む構造になっており、夏場でも快適。 - 耐久性が高く、型崩れしにくい
しっかりした織り構造のため、毎日の使用に向く。 - カジュアルで清潔感のある印象
特にオックスフォードシャツとして、きれいめカジュアルの定番。 - シワが目立ちにくい
畝があるため、洗濯後ノーアイロンでもある程度整って見える。
デメリット
- フォーマルな場には不向き
ざっくりとした織り柄が強く、格式の高いドレスコードには適さない。 - 光沢感・滑らかさに欠ける
ブロードなどの平織に比べて、生地表面の滑らかさやドレッシーさは劣る。 - 厚手になりやすい
織りの構造上、生地がやや厚くなるため、暑いと感じることもある。
「バケット織=すべてオックスフォード」ではありません。
オックスフォード

シアサッカー

からみ織

ワイシャツ織柄【フォーマル度】ランキング
順位 | 織柄名(日本語) | 英語表記 | フォーマル度 |
---|---|---|---|
1位 | ブロード | Broadcloth / Poplin | ★★★★★ |
2位 | ツイル(綾織) | Twill | ★★★★☆ |
3位 | ドビー | Dobby | ★★★★☆ |
4位 | ヘリンボーン | Herringbone | ★★★★☆ |
5位 | からみ織(カラミ織) | Leno weave / Gauze weave | ★★★☆☆ |
6位 | カルゼ | Serge / Cavalry Twill | ★★☆☆☆ |
7位 | シャンブレー | Chambray | ★★☆☆☆ |
8位 | オックスフォード | Oxford | ★★☆☆☆ |
9位 | バスケット(バケット) | Basket weave | ★☆☆☆☆ |
10位 | サテン | Satin | ★☆☆☆☆ |
評価基準
-
★5:タキシードやスリーピースにも使える完全ドレス仕様
-
★4:結婚式や勝負スーツに最適、やや柄ありでもドレッシー
-
★3:ビジネス用に使えるが、ややカジュアル感あり
-
★2:ビジネスカジュアル・休日向け、やや粗めの風合い
-
★1:明確にカジュアル、フォーマルには不向き
ワイシャツ実際に買ってみた【編集長の感想】
織柄(5種類)のYシャツを買ったので、正直に感想を答えます。
ブロード
シンプルでエレガントなので、4・5枚は常備していたです。
どの織柄よりもブロードがオススメ!!
ツイル
光沢が素晴らしく美しいです。
一見カジュアルな印象の織柄ですが、艶感もあってドレッシーに着こなせます。
しかし!!洗濯2回で毛羽たちが目立つように…涙
次回購入するかは検討です。
カルゼ
Yシャツ一枚で着るのには、印象がカジュアル過ぎます。
バスケット
肌が弱い人は控えた方が無難です。
織柄もポロシャツのようで艶感はありますが、カジュアルな印象を受けます。
次回は購入しません。
しかし、シワ対策には一番強い生地だと思います。
ヘリンボーン
ヘリンボーンは、少しカジュアルな印象を与えたい時にオススメです。
あなたは…もしかして…
日本のファッション業界で、天皇と呼ばれている【ムッシュ・TOTSUKA】さんじゃないですか!!
編集長(あるでんて)は、色々な織柄を試しましたが、ブロードが一番使いやすく美しいと思います。
ツイル・ヘリンボーンは、カジュアルでも大丈夫な昼間の場面で使いたいと思います。
オススメのワイシャツメーカー(ITALIAN STYLE)

※お手数おかけしますが、ファッションスナップの詳細は、クリックをお願いいたします。
綿シャツ皺のままはダサい?(まとめ)
ビジネスの場ではもちろんですが、シワシワのYシャツは、相手に良い印象を与える事はありません。
むしろマイナスの印象を与えてしまい、取引先にこの人は仕事にもだらしないのでは?と不安を与えてしまう可能性もあります。
オタク向け婚活イベントも見たことありますがなかなかすごいですよ。シワだらけのダサいYシャツ、ダボダボのジーパン、ボサボサどころか手入れ不足でもじゃもじゃになった天パー。生え揃ってない汚いヒゲ。そして趣味語りがひどく興味のない話に怪訝な顔をする。そんな人が普通にいます
— 時乃ワタル (@Wtokino) September 20, 2017
このようなツイート(X・旧Twitter)を見ると、めんどくさくても最低限の身だしなみとして、皺のないYシャツを着用するのが、男性のお洒落です。
イタリアのカッコイイ男性は、皺ひとつないYシャツを着ています。
みなさんも、イタリア男のような、お洒落な日本人を目指していきましょう。
それでは、また Ciao(チャオ)

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